辛かった日々の温かい一言

営業秘書をしていた頃の話です。

営業秘書は営業部長の秘書業務が一番の仕事。

それ以外にも、営業さんがお客様に持って行く提案資料を作るお手伝い、お客様への資料を届けたりなど、その課全員のお手伝い係のような感じでした。

営業秘書の仕事の女性は私一人。

他にも営業アシスタントの女性が五人いて、みんな良い人たちでしたが、職種が違うので事の面では私は誰にも自分の仕事の悩みは相談出来なくて辛い立場でした。

ある日、部長がセミナーを開きたいと言いだしました。

各課でご招待したいお客様のピックアップ、招待状を送ること、返信していただいたハガキを元にして受付表作り、会場の手配、会場のセッティング、お茶の用意、回答していただくアンケートの作成、お土産の記念品の手配など。

それ以外のセミナーに関する諸々を私がやる事になってしまいました。しかも、外部業者に頼まず、なるべく節約してやるようにとの事でした

まず各課が行うお客様のピックアップですが、それもその課の課長さんによってこちらに丸投げだったり、自分たちでやって下さったりと色々でした。

やっと招待状の郵送が終わって数日すると、今度は次々に私宛に返信ハガキが送られてきました。途方にくれる量でした。

自分の普段の仕事が終わった後に、残業して、すべてを手作業で「出席」「欠席」に分けていたのですが全然終わらず、営業アシスタントが休んだ時には私が補助に入って助けていたのに、誰にも手伝ってもらえず、本当に困っていました。

何日か残業が続いた頃、私の席の近くの課長と仲が良かったのですが、「最近いつも残業だね、何してるの?」と聞かれたので内容を話すと「一人でやってるの?」とビックリして、自分の課の若い営業さんで手が空いてる人を集めてくれて手伝ってくれたのです。課長も率先して手伝ってくださいました。

私は涙が出るほど嬉しくて、いや、実際泣いていたかも、何度も御礼を言いながら作業したのを覚えています。

結局、その課の皆さんのおかげで仕分け作業もスムーズに終わって、本当に助かりました。
その後も、私が残業していると、その課の誰かが「大丈夫?」と声を掛けてくれて嬉しかったし、ずっと感じていた孤独感が癒されたように感じました。

セミナーが無事に終了してからも、私はその課長や課の方が大好きで、仕事も率先して引き受けていました。

また、その課の打ち上げや飲み会も仲間のように参加して、本当に楽しかったです。私が一番辛かった時に声を掛けてくださった課長。手伝ってくださった課の営業さん。

今思い出しても、心がキュンをして、温かい気持ちになります。

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