自身のキャリアを順調に開発したいなら

自分自身の「価値観」を意識したことがありますか?

価値観は職業、職場、組織、自分自身の負う役割に知らず知らず影響してきます。
あなたの価値観が、自身のキャリア、所属する組織へ影響します。

それは、あなたの価値観の話でもあるし、職場の仲間の価値観の話でもあります。

キャリア・アンカーとキャリア・サバイバル

エドガー・シャインというアメリカの組織心理学者によって提唱された概念をご紹介します。

キャリア・アンカーとは?

キャリア・アンカーは個人が自らのキャリアを選択する際の価値観や欲求を8つの分類にしたもので、他に影響されず、自分自身の中で普遍とする考え方の類型です。
職業経験を通じて自覚される能力や、才能、動機や欲求、態度と価値観、環境がもたらす影響により5年~10年のキャリア初期段階にかたちづくものと考えられており、アンカー(拠り所)に基づいてその後の職業キャリアの選択を方向づけるとされています。

      キャリア・アンカー8つの分類
  • 管理者 – 組織の中で出世したい。肩書がほしい
  • 技術屋・職人 – 出世よりも自分の専門性や技術が高めたい
  • 安全・安定 – 安定的に1つの組織に属し、事無くしたい
  • 創造性 – クリエイティブに新しいことを生み出したい
  • 自律と独立 – 自分で決めたい。自由でいたい。
  • 奉仕・社会献身 – 社会を良くしたり他人に奉仕し貢献したい
  • チャレンジ – 解決困難な問題に挑戦したい
  • 生活様式 – 家族や趣味、充実した人生が大切、仕事とプライベートのバランス

あなたは、自分自身の働き方の中で、どの考え方に共感し、大切にしたいとおもいますか?
また、あなたの周りの人はどの項目を重視しているとおもいますか?

この価値観は、あなたにとって、あなたの周りのあの人にとって「捨てられないもの」ではありませんか?
また、がんばる動機にもなっているのではないでしょうか。

看護師さんにキャリア・アンカーのテストをしていただいたとき、私の仲間は看護師さんには「奉仕・社会献身」が拠り所になっているのではないかと仮説だてていました。
しかし、実際は「安全・安定」を拠り所をしている人が最も多く、次いで「管理者」が高くなりました。
看護師をやっている理由は「生活の安定が期待できる」「失職の心配がない」「給料がいい」「どこにいってもできる」という理由で看護師という職業を選択しており、「看護師であれば信頼される」「尊敬される職業である」という職業的肩書が大切な価値観としてもっている人が多いようです。
厳しい仕事でもキャリアを積みつづけられるのは、価値観に沿った職場であるからであって
看護師さんは決して無償の奉仕で人のために働きたい人が集まっているわけではないということです。
よく考えてみれば、そうですよね。

キャリア・サバイバルとは?

キャリア・サバイバルは組織のニーズを分析して個人の要求と組織の要求をマッチさせることでよりよいキャリアが生まれるという考え方。
世渡りのコツみたいな感じでしょうか。(失礼)

自分自身の欲求や価値観とマッチしない組織、環境で働き続けることは誰しも望みません。
先の看護師さんのキャリア・アンカー例にたとえれば彼らは尊敬のまなざしで見られない仕事、報酬が不安定な仕事は望まないということです。

企業理念や経営トップがすばらしく、憧れていた会社に希望をもって就職したのに「思ったとおりじゃない!気に入らない!」ということもあるでしょう。
だからといって、「周りのみなさんが変わる必要があります」と言うのはお門違いですし、おかれた状況を悲観し愚痴をならべるのはもってのほか。
ただのわがままな人、勝手な人、ややこしい人と思われてしまい働きづらくなってしまってはキャリアを積み上げるどころの話ではありません。

そうならずに、上手に自分のキャリアをつみあげるために「職務とや役割のプランニング」を自分自身でしましょうという考え方がキャリア・サバイバルです。

自分自身のキャリアを順調に開発したいと思うなら、キャリア・サバイバルチェックを参考に、実践してみてもいいかもしれません。

      キャリア・サバイバルチェック
  • 1)自分に対する周囲の期待と、自分の仕事の関連性を理解している
  • 2)自分の仕事における利害関係者がだれかきちんと理解、整理している
  • 3)利害関係者が自分に対して持つ期待は何か理解している
  • 4)今後の仕事環境の変化を予測し期待をもっている
  • 5)上記4つの面倒なことが自分に意味があることと理解できる

チェック項目を見て「とても疲れそう……。」「これこそ、何のために働くの!?だ!」と思った方も多いかと思います。

もちろん、キャリアサバイバルだけを意識して行動するのではなく、しっかりと自分自身のよりどころを持ったうえで、どのように行動するかが大切です。
キャリアアンカーとキャリアサバイバルは両輪と考え、どちらか片方だけでなくうまくバランスをとる必要があります。

実は、キャリアサバイバルを無意識に実行している人が多いのも事実です。
無意識だからこそ、なぜ働かなければならないのかがわからなくなります。

一度、自分の中で整理してみましょう。

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